2011年10月4日火曜日

イグノーベル賞 わさび警報装置

去年の受賞者もたしか日本人だった。nekotamaに投稿したと思う。粘菌(年金ではない)の研究に対してだったはず。自信がないなら去年の記事をさがせばいいのに、そこは稀代の不精猫だから、あとで探してみよう。今年は「わさび警報装置」わさびの臭いのする気体を噴射して聴覚障害者に火災を知らせる装置らしい。「火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発」が受賞対象になった。
イグノーベル賞とはノーベル賞のパロディーでアメリカの科学ユーモア雑誌が1991年に創設し、「人を笑わせ考えさせる」ユニークな研究にたいして贈られる。毎年日本人が受賞しているという。カラオケの発明した井上大祐さん、パンダのフンを利用して生ごみの量をへらす研究をした田口文章北里大名誉教授など。今年の受賞者は田島幸信・香りマーケティング協会理事長ほか7人が共同受賞した。日本人はとかくクソまじめと思われるけれど、これを見るとユーモアの感覚は非常に豊かであるらしい。ユーモアというのは人間の持つ素晴らしい能力。才能や頭脳に恵まれた人のみが持てる最高の能力であると思う。日本には昔から狂言、落語という見事な笑いの文化があった。どんなに悲惨な状態に置かれようと、それを笑いのめすことが出来れば、そこから脱却できると思う。ユーモアがあるとないとでは、その人の人生の豊かさがどれほど違うことか。テレビなどのバカ騒ぎをユーモアというなかれ。
ところで、今年の受賞対象は悲しいことに私には役に立たない。私は臭いのわからない嗅覚障害だから。ぜんぜんダメというわけではないけれど、眠っている時にわさびの臭いくらいでは起きないと思う。よく化粧品を買いに行って、売り場の人にわからないというのに、何回も臭いをかがされることがある。何回もわからないと断っているのに。こういう人は言語理解障害とでも呼べばいいのか。

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