2012年4月8日日曜日

ご縁

今日音楽教室のアンサンブルの指導に行ったら、見学者が一人みえていた。初対面のごあいさつの後思いがけないことが話題となった。その方が10歳前後の頃、ピアノの発表会でステージの袖で出るのを渋っていたら、はい、いってらっしゃいと背中を押してくれた人がいたそうで、それがどうやら我が「雪雀連」の山田会長ではないかというお話だった。調律師を捜していて、子供の頃の思い出にあったうろ覚えの名前を検索していたら、なんと、このnekotamaにたどり着いたという。明日から山田会長率いるグループのスキーツアーに行くので、訊いておきましょうと言ってお別れしたけれど、なんというご縁なのかと不思議でならない。確かめてみて本当にそうなら、このやくざなブログも少しは人様のお役に立ったと言うことになる。そうであってほしいな。ご縁と言えば、あるとき中央高速を山梨方面から帰ってきたときのこと。調布のインターで降りてすぐに、いつも右折する交差点をなぜか間違えて行き過ぎてしまったことがあった。いままで一度も間違えたこともないし、その日特にぼんやりしていたわけでもないのに間違えたので、方角はわかっているからすぐに次の道を曲がった。いままで一度も通ったことのない道だった。信号があって黄色になったばかり。赤に変わる寸前、行ってしまおうかどうしようか迷ったけれど、その日に限ってがらにもなく止まった。横断歩道を人がわたり始めたので見ると、あら、知りあいのヴィオラ奏者が2人。窓を開けて呼ぶと向こうもビックリしている。車を停めてどうしてこんなところにいるのか聞くと、ヴィオラ奏者のIさんが入院していてそのお見舞いの帰りだと言う。ほら後ろ見てごらん、言われて振り返るとIさんが病院の屋上で二人を見送っていて、私も驚いたけれどむこうもビックリしてのけぞっている。Iさんはよく仕事でも室内楽もご一緒するけれど、まさか入院しているとは思いもよらなかった。私がいつも間違えたことのない道を間違えた、そしていつもは赤に変わる寸前に信号をすり抜けて停まることは珍しいこと、しかもちょうどそこに知り合いが渡ったことなど考えると、偶然にそういうことがあるのだなあと不思議な気がする。お蔭で私はIさんのお見舞いをすることができた。メロドラマなどで、道の向こうとこちらですれ違ったりするシチュエーションなどあるはずがないさなんて思っていたけれど、その時から信じるようになった。これもご縁の一つ。

0 件のコメント:

コメントを投稿